⑥硬毛化について知ろう
脱毛においてなってしまうと悲しい「硬毛化」(こうもうか)。
これは施術後に毛がかえって太くなったり、硬くなったりする現象で、約1-10%程度の方に見られます。なお、当院は今までの硬毛化の確率はだいたい2-3%程度です。
硬毛化が起こるメカニズム
硬毛化の正確な原因はまだ明確には分かっていませんが、以下のようなメカニズムが考えられています。
1.低出力のレーザー照射:
脱毛施術時にレーザーの出力が低かった場合、毛根が完全に破壊されず、逆に毛が太くなることがあります。
2.ホルモンの影響:
特にホルモンバランスが影響する部位(顔、首、背中など)で硬毛化が起こりやすいと言われています。
3.毛周期の影響:
毛には成長期、退行期、休止期という毛周期があり、脱毛施術時に休止期の毛が刺激を受けて成長期に戻ることで、硬毛化することがあります。
硬毛化が起こりやすい部位
硬毛化は特に次のような部位で起こりやすいとされています。
- 顔(特にフェイスライン)
- 首
- 背中
- 上腕(二の腕)
硬毛化の対応策
硬毛化が起きた場合、以下のような対応が考えられます。
1.施術の出力を上げる:
脱毛施術のレーザー出力を上げることで、毛根を完全に破壊し、硬毛化を防ぐことができる場合があります。
2.照射範囲を広げる:
周辺部にもレーザーを照射することで、広範囲での毛の変化を抑えることができます。
3.しばらく期間をあける:
約1年程度期間を開けて脱毛を再開することで硬毛化が改善することがあります。
4.最終手段として「針脱毛」:
最終手段であり、確実な方法です。ただし、1本ずつ脱毛するために時間、費用がかかり、施術自体も痛みを伴います。
予防
残念ながら硬毛化を完全に予防すること現時点では不可能です。
ただし、クリニックによってその後の対応が異なってきます(当院では2回照射無料)。何も対応しないところもあるので注意が必要です。また、施術前のカウンセリングを通じてリスクを理解し、適切な施術を受けることが重要です。そもそも、硬毛化が起こりやすい部位については、もともと毛が気になるほどないのであれば施術をしないことも賢い選択です。